反マドゥロ派の米州諸国ベネズエラ軍に「グアイド氏への忠誠を」（産経新聞） - Yahoo!ニュース

　【ニューヨーク＝上塚真由】南米ベネズエラの民主化を求める米州諸国で作る「リマ・グループ」（１４カ国）は４日、カナダの首都オタワで緊急会合を開き、暫定大統領への就任を宣言したグアイド国会議長を支持する宣言を発表した。カナダやブラジル、アルゼンチンなど１１カ国が署名。宣言ではマドゥロ政権の後ろ盾となるベネズエラ軍に対し、グアイド氏への「忠誠」を誓うよう求めた。

　一方、英仏独のほか、旧宗主国のスペインなど欧州の約２０カ国は同日、グアイド氏の暫定大統領就任を承認すると表明。米国が主導するマドゥロ氏の国際包囲網が広がっている。

　リマ・グループの会合にはベネズエラ周辺の中南米諸国のほか、米英仏などの代表も参加。会合後に発表された宣言では、自由で公平な選挙による民主主義への早期復帰を訴え、「武力行使ではなく、政治・外交手段を通じた平和的な移行プロセスを支持する」と強調した。ベネズエラ軍には人道支援物資の運搬を妨害しないようにも求めた。

　トルドー首相は難民問題などに対応するため５３００万カナダドル（約４４億円）の人道支援を表明した。

　ＡＰ通信によると、グアイド氏の暫定大統領就任を承認した国は３８カ国に上り、マドゥロ氏を支持するのは、ロシアや中国など少なくとも９カ国という。

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