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一気飲み常態化 3年前にも他の学生が救急搬送 近大生飲酒死亡 - 毎日新聞 - 毎日新聞

記者会見の冒頭、謝罪する近畿大の渥美寿雄学生部長(手前)=大阪市西区で2019年2月7日午後3時3分、猪飼健史撮影

 2017年12月、近畿大2年の登森(ともり)勇斗さん(当時20歳)がテニスサークルの飲み会で酒を一気飲みした後に死亡した問題で、このサークルでは16年の合宿でも、他の学生が急性アルコール中毒で救急搬送されていたことが、大学などへの取材で分かった。アルコール度数の強い酒を一気飲みすることが常態化していたとみられ、大阪府警は登森さんの両親からの刑事告訴を受理し、当時の経緯を調べている。

 近畿大によると、合宿は16年春、兵庫県・淡路島で開かれた。飲み会で学生1人が酔いつぶれ、救急搬送された。命に別条はなかったが、サークルは当時、大学に報告していなかった。登森さんの死亡後、大学が学生らに話を聴く中で、16年の事案も把握したという。

 登森さんの両親が学生から独自に聞き取った内容などによると、サークルではウオッカをジョッキに入れて一気飲みすることが恒例になっていた。吐くことを想定して参加者には1人ずつゴミ袋まで配られていたという。

 また、酔いつぶれた学生を介抱したり、汚れた店内を清掃したりするために「はけさし」と呼ばれる役割を事前に決め、別の場所で待機させることも習慣になっていた。

 告訴状によると、登森さんは17年12月11日夜、東大阪市内の居酒屋で飲み会に参加。ビールを飲んだ後、他の学生にあおられてショットグラス20杯分のウオッカを一気飲みし、酔いつぶれた。呼び掛けに反応せず異常ないびきをかいていたが、介抱役の学生らは救急車を呼ばず、登森さんを他の学生の自宅に運んで解散。登森さんは翌日、急性アルコール中毒の影響で吐いた物が喉に詰まったとみられる症状で死亡した。

 両親は昨年12月、介抱役の学生ら6人が適切な処置をしなかったとして、保護責任者遺棄致死の疑いで告訴。府警は学生から任意で聴取するなど捜査を進めている。【村田拓也、伊藤遥】

近畿大学生部長「心よりおわび」近く検証委員会設置 

 近畿大は7日、経済学部2年の登森勇斗さん(当時20歳)がテニスサークルの飲み会後に死亡した問題で記者会見し、近く学内に外部の専門家を含む検証委員会を設置すると発表した。登森さんの両親からの刑事告訴を大阪府警が受理したことに伴う対応。渥美寿雄学生部長は「心よりおわび申し上げる。飲酒事故を繰り返さないよう学生への指導を徹底する」と謝罪した。

 検証委は、登森さんが死亡した経緯の他、このサークルで過去にどのような飲み方をしていたかなどを学生や居酒屋の関係者らに聞き取り、再発防止策を検討する。

 大学は登森さんが死亡した翌日、飲み会に参加した学生らに厳重注意し、サークル活動の自粛を求めたという。ただ、登森さんへの飲酒の強要が確認できなかったとして、当時は公表していなかった。【村田拓也】

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