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当時の柏児相所長「判断ミス」 緊急度下げ、保護解除 千葉女児虐待 - 毎日新聞 - 毎日新聞

「あらゆる相談に応じます」との看板が掲げられた千葉県柏児童相談所=千葉県柏市で2019年2月7日、橋口正撮影

 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、心愛さんが一時保護された柏児童相談所の当時の男性所長が7日、毎日新聞の取材に応じた。2017年12月に決定した一時保護の解除を含め心愛さんへの虐待の重大性について「判断を見誤っていた」と認め、「心愛さんにはつらい経験をさせてしまった。本当に申し訳ない」と謝罪した。

 心愛さんは17年11月、父勇一郎容疑者(41)からの暴行を学校のアンケートで訴えた。柏児相はアセスメントで緊急度を「AA」と判断して一時保護。元所長は2度ほど児相内の食堂で心愛さんを見たといい、「普通の小学生という印象。特に暗いとか、落ち着きがないとかいう問題はなかった」と語った。翌12月のアセスでは緊急度を「B」に下げ、保護解除を決めた。

 元所長は「この判断が違っていた」と述べた一方、緊急度を判断する難しさに言及。「一般論として、加害者が認めず、本人におびえた様子が見えなければ、リスクの見逃しにつながる」と語った。

 一時保護を解除して親戚宅に身を寄せていた心愛さんを18年2月28日に自宅に帰す判断をした点については、「本人にけががなく、家族も同意していない中で保護を強行できるのかという問題がある」などと語り、「今回はリスク判断にも誤りがあった」と述べた。

担当ケースワーカーの意見書、添付されず

 一方、一時保護解除後に心愛さんを親戚宅から自宅に帰すことを柏児相が認めた会議の記録に担当ケースワーカーの意見書が添付されていなかったと県が7日、明らかにした。ケースワーカーが面接した心愛さんや家族の状況、その後の対応に関する所見などを口頭で説明したが、書面にしなかったという。意見書は援助方針を決める際の重要要素の一つで、県の虐待対応マニュアルで作成が求められていた。

 会議では心愛さんへの虐待リスクの評価結果などを協議。リスクは25点満点で評価され、一時保護解除時点で5点だったが、会議の際には8点に上がっていた。ケースによるが、15点以上だと保護を検討する場合が多いという。【斎藤文太郎、橋本利昭】

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