農林水産省は6日、愛知県の養豚場の豚で家畜伝染病「豚コレラ」の感染が確認されたと発表した。さらに、この養豚場から出荷した長野、滋賀、岐阜、大阪の4府県の養豚場の子豚からも陽性反応が出た。豚コレラは昨年9月、国内では26年ぶりに岐阜県内で感染が確認されたが、岐阜県以外の養豚場での確認は初めて。 農水省は6日早朝、対策本部の会議を開催。吉川貴盛農相は豚コレラの感染拡大について、「きわめて重大な局面を迎えている。何としてもこれ以上の感染拡大を防がなければならない。農水省が前面に出て対策を徹底したい」と述べた。 農水省によると、愛知県豊田市の養豚場は今年1~2月、長野、滋賀、岐阜、三重、大阪の5府県の養豚場に子豚を出荷。出荷先を調べたところ、豚コレラの症状が複数確認されたため、三重県以外の養豚場で飼育する全7600頭の殺処分を始めた。現時点では周辺の養豚場や野生イノシシへの感染は確認されていない。 また、農水省は6日、小里泰弘副農相と家畜伝染病の専門家を岐阜、愛知両県に派遣。両県内のすべての養豚場に対して消毒や野生イノシシの侵入防止など、飼養衛生管理基準の徹底を指示した。愛知県豊田市にウイルスが侵入した経路も調べている。 豚コレラは昨年9月以降、岐阜県内の養豚場7件で感染が確認されたほか、野生イノシシの感染も多数確認されている。これで計約2万6000頭の豚が殺処分されることになる。愛知県内では同12月に野生イノシシに感染が拡大したが、豚で感染が確認されたのは初めて。 豚コレラは、豚やイノシシが感染する伝染病で、人には感染しない。強い感染力と高い致死率が特徴だ。国の検査で海外からウイルスが持ち込まれたことが判明しており、野生イノシシが媒介して感染が拡大している可能性が指摘されている。岐阜、愛知両県では県境付近に防護柵を設置して野生イノシシが他県に移動するのを防止する対策などを実施。農水省は5日、これらの財政支援など追加の対策を発表したばかりだった。【加藤明子】 Let's block ads! (Why?) via トップニュース - Google ニュース http://bit.ly/2MVpgpm | | If New feed item from http://ftr.fivefilters.org/makefulltextfeed.php?url=https%3A%2F%2Fnews.google.com%2Frss%3Fhl%3Dja%26gl%3DJP%26ceid%3DJ | | Unsubscribe from these notifications or sign in to manage your Email Applets. |
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