豚などに感染する家畜伝染病のアフリカ豚コレラが日本に上陸する可能性が高まり、農林水産省が空港や港湾の検疫強化に乗り出した。48か国で猛威を振るい、先月までに日本の空港でもウイルス遺伝子を含む豚肉が7例確認された。感染した動物の肉を食べても人体に問題はないが、国内に入れば豚肉などの輸出に影響が及ぶのは必至だ。 農水省によると、アフリカ豚コレラのウイルスは昨年8月、アジアで初めて中国で確認。先月にはモンゴルでも見つかった。 農水省は、中国でウイルスが確認されて以降、国内の空港・港湾のほか、国際郵便物が経由する郵便局の検疫態勢を強化。生肉や加工肉をかぎ当てる検疫探知犬を使って中国やモンゴルからの直行便などの手荷物を集中的に検査している。 日本では先月12日と16日、中部空港(愛知)と羽田空港(東京)で、中国からの旅客機の手荷物からウイルス遺伝子を4例確認。見つかった遺伝子は昨年10月以降、計7例に上っている。 ◆アフリカ豚コレラ=豚とイノシシが感染するウイルス性の伝染病。人には感染しない。ウイルスは動物の体内で3~6か月生存し、感染した動物のフンや生肉、加工肉、飲み水などをルートに広がる。昨年9月に岐阜県で発見された「豚コレラ」と違い、有効な予防ワクチンや治療法はなく、致死率は極めて高い。 Let's block ads! (Why?) via トップニュース - Google ニュース http://bit.ly/2UBri0g |
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